[ ロボット ]

千葉市、自動走行ロボ実験 乗り捨てシェア用、20年度実用化

(2017/1/18 05:00)

【千葉】千葉市は17日、幕張新都心(千葉市美浜区)の歩道で自動走行による移動支援ロボットの実証実験を初めて実施した(写真)。2月末まで複数回実施し、自動走行に適したルート選定や歩行者の動態把握、想定外の危険などのデータを蓄積する。国家戦略特区としてパーソナルモビリティの無人運行を可能とする規制緩和を進め、2020年度をめどに乗り捨て後に車体を自動回収するシェアリングサービスの実用化を目指す。

実験には千葉大学大学院工学研究科の大川一也准教授らが製作した「クランベリー」を使用し、一般市民が通行する通常の道路環境で走らせた。プライバシーに配慮してカメラは搭載せず、レーザーセンサーとジャイロセンサー、車輪に取り付けたエンコーダーにより3次元で経路を記憶し規定経路上を自動走行する。歩行者など障害物があれば回避する。今回の実験では秒速1メートルで走行したが、実験結果をもとに安全な最適速度を検討する。

今後、人が乗れる大型機での実験の早期実施を目指す。千葉市は自動走行技術の実験と並行し、市民や観光客らを対象にニーズや社会受容性を確認するための調査も進める。

(2017/1/18 05:00)

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