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[ 建設・住宅・生活 ]
(2017/1/23 05:00)
【金沢】小松精練の熱可塑性炭素繊維複合材料「カボコーマ・ストランドロッド(Cロッド)=写真」が、国の重要文化財である善光寺(長野市)「経蔵(きょうぞう)」の耐震補強工事に採用された。Cロッドは軽くしなやかで、木造文化財建造物への負荷が小さく、耐震補強できると判断された。
Cロッドは芯に炭素繊維を用いて、熱可塑性樹脂を含浸させたロープ状材料。今回は長さ8―10メートルの計8本を耐震ブレース(筋交い)として、経蔵の中心部で縦方向と横方向に結んだ。さびず、結露もしないため経年劣化しにくく、木材を腐食させにくい点も優れた特徴として採用につながった。
経蔵の耐震補強は、2017年夏に終了予定の保存修理事業の一環。Cロッドは軽量で施工性にも優れ工事期間の短縮などにつながるため、同社は今後も文化財建造物の耐震補強向けに売り込む。
(2017/1/23 05:00)