[ 医療・健康・食品 ]

日本特殊陶業、北大と人工軟骨開発 20年に臨床試験

(2017/1/23 05:00)

【名古屋】日本特殊陶業は北海道大学大学院先端生命科学研究院の龔剣萍(グン・チェンピン)教授が開発した高靱性ゲル「ダブルネットワーク(DN)ゲル」を人工軟骨材料として製品化するため北大と共同研究組織「高靱性ゲルの軟骨応用部門」を立ち上げた。2020年の臨床試験開始を目指す。

新組織は、北大が民間企業などとの共同研究で新産業の創出を目指す「産業創出部門制度」を活用。北大の産学・地域協働推進機構内に開設した。北大大学院の先端生命科学研究院と医学研究科が参加。日本特殊陶業も研究者を常駐させる。

DNゲルは「硬くてもろい」、「柔らかくてよくのびる」という2種の網目状高分子を組み合わせ、10メガ―60メガパスカルの強い圧縮にも耐える。90%近くが水分で一般のプラスチックより軟骨と似た特性を持ち、表面に特殊セラミックスを形成することで骨との結合性も高まる。

(2017/1/23 05:00)

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