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[ 化学・金属・繊維 ]
(2017/2/10 05:00)
【ブエノスアイレス=ロイターES・時事】アルゼンチンの炭酸リチウム生産は2019年までに3倍に増え、もし生産各社が準備を進めているプロジェクト向けに資金を調達できれば、それ以上になる公算が大きいという。業界幹部と政府筋が、ロイター通信に明らかにした。
リチウムは電気自動車の充電式電池や携帯電話の主材料。需要は世界的に高まっており、生産会社は新たな資源層の確保に奔走している。アルゼンチンは世界3位の生産国で、ボリビア、チリと「リチウム・トライアングル」を形成、この地域には世界埋蔵量の約半分があると推計されている。
カナダの鉱業大手、リチウム・アメリカは、アルゼンチン国内に精製プラント(処理能力は年間2万5000トン)の建設し、19年半ばまでに開業する計画。同社のジョン・カネリスタス会長は、「世界がアルゼンチンを注目していることは確かだ」と述べた。
現在のアルゼンチンのリチウム生産量は年間2万9000トンと、世界生産(同20万トン)の15%を占めている。今後、電気自動車の普及率の上昇で、世界生産は25年までに40万−50万トンに達する見込み。
アルゼンチン・エネルギー・鉱業省の鉱業開発部のマリオ・カペロ氏によると、現在、30件以上のリチウム層開発企画案があり、うち3社はプラント建設に向け、積極的な資金確保に動いていると説明した。
(2017/2/10 05:00)
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