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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/2/16 05:00)
タチエスは米テスラの電気自動車(EV)「モデルX」向けに後部座席用シートフレームの供給を始めた。タチエス製の部品がテスラに採用されたのは初めて。環境規制の強化を背景に新興企業を含めEVや燃料電池車(FCV)といった次世代車の開発競争が活発化している。テスラへの採用を足掛かりに新規顧客を開拓し、シート事業を拡大する。
タチエスの米国工場でモデルXの現行モデル向けに後部座席用シートフレームの生産を始めた。同シートフレームは従来のシート事業で培った軽量化技術などを応用し、モデルX専用に設計開発した。今後はテスラの他の車種や運転席、助手席用も提案し取引拡大を目指す。
タチエスは次世代車では日産自動車のEV「リーフ」、ホンダのFCV「クラリティ フューエルセル」、三菱自動車のプラグインハイブリッド車(PHV)「アウトランダーPHEV」にシートを供給している。
次世代車を巡ってはこうした大手完成車メーカーのほか、テスラをはじめとする新興企業も開発を進めている。タチエスは顧客ニーズに適したシートの技術提案型営業を積極化し、テスラ以外の新興企業の需要も取り込む。シート事業の成長につなげる。
モデルXはテスラが2015年に発売したスポーツ多目的車(SUV)のEV。テスラは16年にモデルXを含めてEVを前年比64%増の8万3922台生産した。
(2017/2/16 05:00)
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