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[ エレクトロニクス ]
(2017/2/17 05:00)
【期限がネック】
「3月末という期限が最大のネックだ」―。半導体メモリー事業の分社と外部出資の受け入れを決めて以来、東芝幹部は何度もつぶやいた。3月末の債務超過回避という最重要課題と、急げば買いたたかれる懸念のはざまで「いかに高く買ってもらえるか」の出資交渉は難航した。
しかし状況は一変。外部からの出資比率を、当初の2割未満から過半まで引き上げる検討を始めた。より多額の資金を調達するため、出資提案の再募集や3月末としていた株式の売却期限の先送りも視野に入れる。
そうなれば3月末の債務超過が避けられず、東芝株は東証1部から2部へ降格になる。しかし「年度末にはこだわらない。2部になったとしても財務基盤固めが大事だ」(東芝幹部)。メモリー分社の役割は単なる延命から、抜本的な再生の要にシフトした。
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(2017/2/17 05:00)
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