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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/2/17 05:00)
ホンダは年内に米国で発売する電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)を日本で生産する。八郷隆弘社長が16日までに日刊工業新聞社のインタビューに応じて明らかにした。一方で「今後5年はこれまでの5年と同程度の投資を米国でする」(八郷社長)と、電動車両の現地生産などで対米投資を継続する方針。米新政権の政策動向を注視しつつ日米生産の最適化を進める。
ホンダは燃料電池車(FCV)「クラリティフューエルセル」と同じプラットフォーム(車台)を採用したEVとPHVを年内に米国で投入する計画。現在、FCVは生産企画統括部・パワートレイン生産企画統括部(栃木県高根沢町)で小規模生産している。EVとPHVも同じ場所で生産して輸出する。
車台を共用するため1カ所で生産するのが効率がよいと判断した。EVとPHVは日本発売も検討している。需要によっては量産工場への移管も検討する。
一方、米国では「電動化や小型トラックの供給増に向けた投資をする」(八郷社長)方針。米国で年内に発売するハイブリッド専用車の生産や、米ゼネラルモーターズ(GM)との燃料電池システムの共同生産などを実施する。
ホンダは国内生産の維持に向け、米国向けを中心に輸出を増やしている。米トランプ大統領は日米貿易が不均衡だと公言しているが、八郷社長は米国に根付いて事業を行っていると強調した上で「まだ政策がどうなるか分からない。ルールが変わればそれを前提に努力をしていく」との認識を示した。
(2017/2/17 05:00)