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[ 科学技術・大学 ]
(2017/3/24 05:00)
国立極地研究所・宙空圏研究グループの片岡龍峰准教授らは、平安・鎌倉時代に赤いオーロラが連続で発生した仕組みを解明した。オーロラは太陽活動が激しくなり大きな磁気嵐が起きることで観測できることが知られている。同時代の文献と、樹木の年輪に含まれる炭素の同位体から得た太陽活動の痕跡を比較。赤いオーロラの記述は太陽活動が活発な時期に多く、太陽活動が弱くなった時期には記述がないことを突き止めた。
磁気嵐は地上での停電や人工衛星の故障などを引き起こす。研究成果は磁気嵐の発生を予測する知見として役立つ可能性がある。成果は米科学誌スペース・ウェザー電子版に掲載された。
国文学研究資料館、総合研究大学院大学、京都大学との文理融合による共同研究。
(2017/3/24 05:00)