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[ 建設・住宅・生活 ]
(2017/3/27 05:00)
大林組は4月から、装着性を改良したサイバーダインのパワードスーツ「HAL作業支援用(腰タイプ)」を建設現場に導入する。体の微弱な電気信号を検知する電極を、体に貼るタイプから腰に巻くベルトタイプに変更。腰部などに直接装置が接触するのを防ぐクッション材を装着できるようにする。新タイプの採用で、作業性と快適性を高める。
大林組は建設現場で、重い物を運ぶ時などにHALを使用。現在までに、7現場で10台のHALを導入している。HALの使用具合について、実証段階から技能者にヒアリングをしており、サイバーダインと改善点を検討してきた。
電極はこれまで、体に貼るタイプを採用してきたが、汗などで剥がれることが判明。このため電極をベルト状に改良し、腰に装着できるようにした。
また、HALを装着すると腰部などに装置があたり、こすれて痛くなるといった課題が浮上。腹部もベルトで締め付けられる感じがあった。このため、HALの装備前にクッション材を付けて、体への負担を軽減する。
このほか、大林組は防水・防塵機能のあるHALを、夏過ぎにも現場に投入する方針。屋外でも使えるため建築現場だけではなく、土木現場での利用も想定する。中腰作業における腰への負担を軽減するタイプのHALも、早ければ2017年中に導入したい考え。
建設業界は担い手不足の問題が顕在化している。ただ、体に負担がかかる作業が多く、若者などが敬遠する傾向があった。同社はHALを活用することで、作業負担を軽減しつつ若者層の取り込みに生かす。
(2017/3/27 05:00)
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