関西３地銀、統合準備スタート 生き残りへ新リテール金融創造

りそなホールディングス（ＨＤ）傘下の近畿大阪銀行と、三井住友フィナンシャルグループ（ＦＧ）傘下の関西アーバン銀行、みなと銀行の３地銀は、２０１８年４月の経営統合に向けた準備作業をスタートした。各行で構成する「統合準備委員会」に事務や総務、システム統合などの各業務に関する１０程度の作業班を設置し、会合を開始。りそなＨＤが親会社として設立する、地銀３行による中間持ち株会社の具体的な形態や構成などに関し協議を進めていく。（由賀徹）

関西の地銀３行が経営統合で基本合意したのは３月初旬。地域金融が直面する超低金利の逆風を乗り切り、新たなリテール金融サービスモデルを創造し生き残りをかける。

中間持ち株会社下での統合協議を進めるとともに近畿大阪銀と関西アーバン銀の２行は９月末の本最終契約締結時をめどに、合併への組織形態を固める。大阪府下には近畿大阪銀が１０６店舗、関西アーバン銀は７６店舗を持ち、...