[ 機械 ]
(2017/4/28 05:00)
中国の海天国際ホールディングスは、2016年に資本参加したニイガタマシンテクノ(新潟市)と射出成形機の新会社を日本に設立し、5月に事業を本格的に始める。海天の価格競争力とニイガタの品質を生かした製品を共同開発する。両社がそれぞれのブランドで販売する。ニイガタは同月に最初の製品を発売。年間約600台のこれまでの販売に、200台を上乗せする。
海天国際は中国での大量生産を背景に、価格競争力に強みがある。新会社を活用し、品質の引き上げや製品の拡充を図る狙いとみられる。すでに新会社を設立しており、ニイガタの柿本雅樹執行役員が社長に就任した。海天の事業会社である、中国の海天ザフィアが株式の過半を持つ。
海天は世界最大の射出成形機メーカー。年産台数は約3万台で、日本の主要成形機全社に匹敵する生産規模を持つ。16年に海天系の投資ファンドが、日本政策投資銀行とニイガタに出資し、従業員持ち株会との3社でニイガタの株主になった。
海天はグループに成形機のほか、工作機械の事業会社がある。同じく成形機と工作機械が主力のニイガタをグループに加える利点が大きいと判断したようだ。
ニイガタは、01年に経営破綻した旧新潟鉄工所の工作機械部門が母体。海天が出資する直前は、台湾の工作機械メーカー、友嘉の傘下になった新日本工機(堺市)を保有していたオーナーグループだった。16年3月期の売上高は約120億円だった。
(2017/4/28 05:00)
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