[ ロボット ]
(2017/4/28 05:00)
ファナックは27日、約630億円を投じて茨城県に産業用ロボットの新工場を建設すると発表した。ロボットの生産能力は月2000台。2018年8月に生産を始める。同社全体の生産能力は本社工場(山梨県忍野村)の能力増強と合わせ現在比5割増の月9000台となる。中国を中心とした自動車生産活況や国内外で顕在化する製造業の人手不足などで需要が増えている。
新工場は筑波工場(茨城県筑西市)の隣接地に取得済みの約28万7000平方メートルの用地に建設する。ロボットの組み立てと機械加工工場の建屋2棟を整備する。合計の延べ床面積は約16万6000平方メートル。新工場は効率化を図り、国際競争力を高めていく。
ロボット生産能力は現在、本社工場が月5000台、筑波工場が同1000台。本社工場は17年末までに試験工程見直しなどで月産6000台に引き上げるが、「それでも能力増強を急がなければ需要に対応しきれない」(稲葉善治会長)。新工場は最終的に月4000台まで生産能力増強が可能で、市場動向を見極めて追加投資を判断する。
(2017/4/28 05:00)