[ 政治・経済 ]

エネ庁、メタンハイドレートの海洋産出試験を中断

(2017/5/16 05:00)

  • 地球深部探査船「地球」(メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム提供)

経済産業省・資源エネルギー庁は15日、第2回メタンハイドレート海洋産出試験を中断したと発表した。3―4週間程度のガス連続生産を目指していたが、生産坑井内に大量の砂が流入。12日間で合計約3万5000立方メートル(暫定値)を確認した時点で、中断を余儀なくされた。5月下旬から6月上旬にかけ2本目の坑井で生産試験を再開する予定だが、生産期間などは未定。

エネ庁が石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)に委託し、地球深部探査船「ちきゅう」を使って、渥美半島から志摩半島の沖合で5月4日からガス生産を続けてきた。センサーなどから得られる情報を元に中断に至った原因を解析し、今後の開発に生かしていく。

2013年の第1回試験でも坑井内に砂が流入するトラブルにより6日間で終了しており、今回は出砂対策の有効性がポイントだった。

生産量については、約12万立方メートルを生産した前回と圧力条件などが異なるため、今回はほぼ想定通りだったという。

政府は「平成30年代(18―27年)後半に民間企業が主導する商業化のためのプロジェクトの開始」を見据える。2本目の坑井で挽回できるか、注目が集まる。

(2017/5/16 05:00)

関連リンク

総合2のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

↓もっと見る

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン