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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/5/19 05:00)
住友ゴム工業はタイヤの回転状況から道路面の滑りやすさやタイヤにかかる重さを検知する技術「センシングコア」を開発した。ブレーキの制御に用いている車輪速信号を独自のソフトウエアで検知するため、追加のセンサーが不要で低コスト。検知で得た情報を用い、スリップの危険性を運転者に告知したり、ビッグデータとして分析して路面に適した運転法を知らせたりといった応用を考えている。2020年の市販車搭載を目指す。
同技術は電子制御ユニット(ECU)にプログラムを組み込んで使う。ブレーキメーカーに提案する予定。
滑りやすさを知る技術は、車体速とタイヤの回転速をもとに計算する「スリップ率」と、「タイヤが止まったり動いたりする力」の関係を、車輪速信号から感知。滑りにくい路面ではタイヤの力に対してスリップ率は低いが、滑りやすいと高いスリップ率になる。同技術は運転者への警告などに応用可能だ。
タイヤにかかる重さの検知は、荷重が増えるとタイヤのたわみが増え、回転時の振動の周波数が拡大することを利用。ブレーキ圧力の最適化や車線変更時の姿勢保持などへの応用が期待できる。
センシングコアは「タイヤ空気圧低下警報装置(DWS)」の技術を発展させた。現時点では路面状況を感知するのに約2秒かかるため、開発に携わったオートモーティブシステム事業部の川崎裕章課長は「今後の実用化には精度と計算速度両方の向上が求められる」としている。
(2017/5/19 05:00)
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