[ 機械 ]
(2017/5/22 05:00)
【名古屋】エヌティーツール(愛知県高浜市、内藤祐嗣社長、0566・54・0101)は、切削工具の状態を調べる非接触式ツールプリセッターについて、工具の装置への設置をロボットで自動化する新型を2017年度内に投入する。併せて機能を抑えてコストを切り詰めた廉価モデルも商品化する。高級モデルとエントリーモデルの両方でラインアップを拡充し、現在、2億円程度のツールプリセッター事業の売上高を17年度に4億―5億円規模に倍増させる考えだ。
エヌティーツールが開発中の新型は切削工具を粗付けした状態のツールホルダーをラックなどに並べておけば、ロボットがツールプリセッターに取り付けて測定するまでの作業を自動で行う。それで得たデータを工作機械にIoT(モノのインターネット)で送信可能にすることも視野に入れている。価格は1000万円を切るのが目標だ。
また、東南アジア市場の需要開拓を念頭に、17年度内の発売をめどに廉価モデルの開発も並行して推進。調達部品のコスト削減などを進め、現状の廉価モデルの「SOTP型」よりも安い180万円以下の価格の実現を狙う。
同社は切削工具を工作機械に固定するツールホルダーの製造販売がメーンの事業だが、近年は経営の新たな柱にすべく、ツールプリセッター事業の育成にも注力している。17年3月期の売上高は51億円で、ツールプリセッター事業の強化を通して、18年3月期は前期比13%増の57億円を目指す。
(2017/5/22 05:00)
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