[ エレクトロニクス ]

GaN組み込んだ実験用回路、ヘッドスプリングが6月に製品化

(2017/5/23 05:00)

  • 左が「GaN回路ブロック」。右はヘッドスプリングの従来品

ヘッドスプリング(東京都品川区、星野修社長、03・5495・7957)は、窒化ガリウム(GaN)をあらかじめ組み込んだ実験用回路「GaN回路ブロック」を開発した。同ブロックを組み込むだけでGaNパワーデバイスを試用でき、GaNを搭載した機器の開発スピードを向上できる。GaNは回路を小型化できるが、組み込み技術が確立されていないという。6月の製品化を目指す。

GaNを利用して回路を最適化すると、周辺部品が小さくなる。電力変換部分を小さくでき、機器の小型化に貢献する。また従来のシリコン製回路に比べ最大100倍の高周波帯域において、高速スイッチングが可能。家電製品から産業用ロボットまで幅広い場面で活用が見込める。現在、性能を評価しながら仕様を検討しており、製品化を進めていく。

一方でGaNは回路に組み込む技術が確立されておらず、開発が進んでいないとされる。機器に組み込むだけで使える状態で提供し、試作・開発速度の向上につなげる。

ヘッドスプリングは設計の難しい炭化ケイ素(SiC)を用いた次世代パワー半導体を活用し、この半導体を搭載した電力変換回路ブロックも販売する。蓄積したパワーデバイス製造技術を生かし次世代パワー半導体を普及し、ひいては省エネルギー・低炭素社会の実現に貢献する考えだ。

(2017/5/23 05:00)

関連リンク

電機・電子部品・情報・通信2のニュース一覧

おすすめコンテンツ

ゴム補強繊維の接着技術

ゴム補強繊維の接着技術

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン