スリーエフ技研、レール研磨機のケーブルカー仕様開発 山岳鉄道需要に的

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  立山ケーブルカーのレールを磨く研磨装置

スリーエフ技研（大阪府門真市、札谷全啓社長、０７２・８８１・８４００）は、ケーブルカー用レール研磨装置を立山黒部貫光（富山市）向けに開発した。１回当たり１５０万円でレンタルする。山岳路線での採用は同社初。今後はメンテナンス需要を狙い、山岳鉄道向けにそれぞれの傾斜や軌幅に合わせた装置も開発する。

立山―美女平駅間の波状摩耗があるトンネル内２０５メートル区間のレールを研磨する。装置の重量は約１７０キログラムで、通常用いる研磨車両（数十トン）に比べ軽量。約３０度に傾斜する線路上を引くケーブルが通るよう車台を底上げした。１０６７ミリメートルの狭軌幅に合わせて開発した。

同社は鉄鋼メーカーなど向けの産業用研磨ホイールを製造しているが、線路のメンテナンスや災害復旧向けでも受注が増加している。２月にはＪＲ北海道へ寒冷気候に対応した装置を納入。今後は異なる気候や軌幅にも対応し、海外展開も拡大する。