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(2017/6/13 05:00)
■アクセスランキング・ベスト10(6/5~6/11)
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6位 【電子版】米WD、東芝メモリで再譲歩案提示へー買収額2兆円に引き上げ
8位 【電子版】QS世界大学ランキング、米MITが6年連続首位、東大は28位
9位 スマートファクトリーJapan2017/ファナックなどが「未来の工場」提案(動画あり)
10位 次世代パワー半導体材料、酸化ガリウム急浮上-京大発VBがSBD開発
■解説:【電子版】QS世界大学ランキング、米MITが6年連続首位、東大は28位
世界大学ランキングではQSのほかに、英高等教育情報誌タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)によるものが有名。いずれも研究論文の質の高さを示す被引用数や教員一人当たりの被引用率、大学出身者を雇用する企業の評価、外国人の教員・学生の比率などを総合して点数化し、順位を付ける。
このところの大学ランキングの傾向で残念なのは、日本とアジアで首位だった東京大学が、シンガポールや中国などの大学より順位が下になってきていること。他国の研究のレベルアップが著しい一方、日本はやはり国際性で後れを取っている点が大きいようだ。
ランキングに一喜一憂する必要性はないにしても、日本の大学が弱みとする国際性や多様性の部分にはより力を入れていくべきだと思われる。逆に、上位を占める米国の大学には世界中から人材が集まり、多様性が強みにつながっている。ところが、移民を制限しようとしているトランプ大統領は科学嫌いでもあり、大学研究やスタートアップのイノベーションにマイナスの影響が出ないか懸念されている。
かつては優秀な人材が海外の大学・研究機関に引き抜かれる「頭脳流出」が騒がれたが、最近では多様なバックグラウンドを持った人材が流動化し、影響を与え合う「頭脳循環」の重要性が叫ばれている。日本は外国人旅行者の増加に浮かれるのではなく、外国から優秀な人材を大学や企業にもっと受け入れ、切磋琢磨しながらグローバルな分野での競争力を高めていくべきだろう。
(2017/6/13 05:00)