技研施工、鋼管杭圧入で止水壁構築する工法開発

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  圧入技術を用いて構築した止水壁

技研施工（高知市、大平厚社長、０８８・８０３・１１９２）は、鋼管杭（くい）を静荷重で地中に押し込む圧入技術を用いて止水壁を構築する「杭間止水工法」を開発した。連続した杭の間に２本の小口径杭を圧入し、空間にモルタルを充填して止水性能を持たせる。環境負荷が少なく、低コスト、短期間に止水壁を構築できるという。

杭間止水工法は杭を連続して圧入する「ジャイロプレス工法」と組み合わせる。杭の間にできる空間には布製で細長い袋状の「モルタルジャケット」を挿入。モルタルを充填すると横方向に膨張し、杭に密着して止水性能を発揮する。

ジャイロプレス工法はグループ会社の技研製作所が新日鉄住金と共同開発した。切削爪の付いた鋼管杭を回転させながら地中に圧入する工法で、硬質地盤や既存構造物も貫く。これらを残したまま施工できるため、従来工法では困難な橋梁（きょうりょう）工事などで採用を見込む。