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[ 化学・金属・繊維 ]
(2017/7/5 05:00)
旭化成はメキシコに自動車向けコンパウンド(混練)樹脂工場を新設する。投資額は数十億円。2019年の稼働を予定する。同国は自動車産業の集積が進み、内装材やエンジン周辺部品などに使う機能樹脂の引き合いは強い。米トランプ政権による北米自由貿易協定(NAFTA)見直しで一時期は投資の冷え込みが心配されたものの、極端な懸念は薄れてきたと判断し、工場建設に踏み切る。
旭化成はメキシコ中部を中心にコンパウンド樹脂工場の建設地を選定中。生産能力は年3万トン規模を見込む。17年度下期に正式決定する方針だ。
コンパウンド樹脂は合成樹脂にガラス繊維や難燃剤などを混ぜて機能性を加えたエンジニアリング樹脂の一種。現在は米国工場で生産した樹脂をメキシコへ輸出している。
同社は15年にメキシコ・ケレタロ州に販売拠点を開設し、現地での生産拠点の設置を模索してきた。ただ、トランプ米政権が自国優先の通商政策を打ち出した...
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(2017/7/5 05:00)
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