[ ロボット ]
(2017/7/13 05:00)
清水建設は12日、建築工事の生産性向上に向け、搬送や溶接など4種類のロボットなどで構成する次世代生産システム「シミズスマートサイト」を構築したと発表した。2018年初めに関西で、高層ビルの工事にシステム全体を適用する。ロボットを用いる工種では、70%以上の省人化を目指す。
シミズスマートサイトは、水平スライドクレーン「エクスター」、柱溶接ロボット「ロボ・ウェルダー」、天井や床材を2本の腕で施工する多能工ロボット「ロボ・バディ」、自動搬送ロボット「ロボ・キャリア」などで構成。
工事現場では、エクスターで鉄骨や柱・梁(はり)を所定の位置に釣り込み、ロボ・ウェルダーで柱を溶接し、躯体工事を進める。ロボ・バディが下層階から最終工程となる天井、床を仕上げる。資材は夜のうちにロボ・キャリアなどで所定の場所に搬送する。
30階建て、床面積3000平方メートル規模のビルに適用した場合、6000人近く省人化できると試算する。ロボットは2―3現場で転用することで減価償却できる。
(2017/7/13 05:00)