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[ 科学技術・大学 ]
(2017/7/17 05:00)
【名古屋】豊橋技術科学大学機械工学系の三浦博己教授らは、低コストで高強度のマグネシウム合金を開発した。引っ張り強度は希土類添加型マグネシウムを上回る500メガパスカル。市販のマグネシウム合金を用いるため、製造コストを希土類添加型の10分の1に低減できる。軽量構造材としてのマグネシウムの採用増加につなげる。
安価な市販マグネシウム合金を、高圧プレスで変形を拘束するDRF法で内部に針状のナノ組織(ナノは10億分の1)を分散させ、高強度化した。実験材料では引っ張り強度502メガパスカル、伸び率6・2%の機械的特性を示した。
長尺棒材では、川本重工(兵庫県高砂市)と共同で、長さ1メートル、直径20ミリメートルで強度460メガパスカルを実現した。同社がサンプル提供を近く始める。
(2017/7/17 05:00)