[ オピニオン ]
(2017/7/19 05:00)
米シカゴに出張し、現地で評判の店で夕食をとることにした。レストラン&バーといった趣で照明は暗め。壁の大画面テレビは地元のプロ野球チーム・カブスの試合を放映している。
名物のシカゴピザを頼む。40―50分かかるとの店員の笑顔に地ビールを注文して待つ。シカゴピザは皮は薄いが、上に乗る具材が大きく食べ応え十分だ。「日本でもいずれ流行しそうだな」と、酒の回った頭で考えた。
まだ夜遅い時間でないせいか、周囲は意外なほど家族客が多い。小学生らしき子ばかりでなく、ベビーチェアに座る赤ちゃんもテーブルを囲んでいる。日本でも最近では居酒屋で子連れ客を見かけるが、バーコーナー併設のレストランで乳児が入れる場所はまれだろう。
国民性の違いもあるかも知れない。ただシカゴのあるイリノイ州は屋内全面禁煙。だから安心して子どもと食事が出来る面もあるように思う。乳児を抱えた若い夫婦だって、たまには外食を楽しみたいはずだ。
日本では「受動喫煙」防止策の意見が割れ、飲食店の禁煙も徹底できていない。それも若い夫婦が“子連れ外食”をためらう理由のひとつだ。気軽に子どもを連れて行ける場所を増やすことは、立派な子育て支援策だと思った。
(2017/7/19 05:00)