ブルートゥースＳＩＧ、新規格のサポートツール提供−ＩｏＴ普及拡大に弾み

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米ブルートゥースＳＩＧ（ワシントン州）はデジタル機器用の近距離無線通信「ブルートゥース」の新規格として、メッシュ型ネットワークのサポートに乗り出す。新規格の仕様とブルートゥース製品の認証に必要なツールを１９日にブルートゥースＳＩＧのウェブサイトで提供する。Ｎ対Ｎの多地点間のデバイス通信ができる。数十から数千個のデバイスを用いたセンサーネットワークやビルオートメーションなどが実現。ＩｏＴ（モノのインターネット）による産業用ネットワークの普及拡大に弾みがつきそうだ。

メッシュ型のサポートにより、一カ所に障害が生じても全体に影響を及ぼさない自己修復ネットワークを構築できる。既知の攻撃からの保護機能も強まり、産業用で求められる高信頼のセキュリティー水準にも応えられる。

ブルートゥース技術で構築したメッシュ型ネットワークの用途は幅広く、資産管理・追跡やナビゲーションなどの追加サポートも可能。ブルートゥースは数メートルから数十メートル程度の距離の情報機器間で、周波数２・４ギガヘルツ帯の電波を使って、簡易な情報のやりとりを行うのに使用される。パソコンなどのマウスをはじめ、携帯電話やスマートフォンなどのデジタル情報の無線通信で広く普及している。

２・４ギガヘルツ帯ではＷｉ―Ｆｉ（ワイファイ）があり、また産業用ＩｏＴでは９２０メガヘルツ帯の省電力広域無線ネットワーク（ＬＰＷＡ）などの新規格が台頭し、激戦となっている。