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[ 環境・エネルギー ]
(2017/7/27 05:00)
東京ガスの広瀬道明社長は、家庭向け電力小売事業で新規参入事業者(新電力)に対するM&A(合併・買収)に意欲を示した。26日までにインタビューに応じた。2016年4月の電力小売り全面自由化を機に新電力が続々と市場参入したが、淘汰(とうた)が予想されており、M&Aを通じて規模を拡大する。自社でのサービスの拡充も進め、契約件数で20年度に17年度目標比2倍の累計200万件を目指す。
将来的な電源不足に対応するため、茨城県での火力発電所の新設を年度内にも意思決定する。広瀬社長は契約件数の拡大にM&Aをひとつの手段として挙げ、「(当社の)考え方に賛同して頂ける事業者がいれば譲り受けたい」と述べた。
すでに複数の事業者と接触しているという。一方、自社では商品や料金体系の見直しのほか、外部の事業者と連携するなどして新たな顧客層を取り込む。
広瀬社長は20年度以降の課題として同社の電源不足を指摘。「東京ガスの電力事業のボトルネックになりかねない」と述べ、液化天然ガス(LNG)の火力発電所を新設する方針を明らかにした。
建設地は茨城県日立市などが候補に挙がっている。すでに茨城県と交渉段階にあり、「一日も早く決めたい」と述べた。20年代半ばの稼働を見込む。
東ガスの発電能力は20年には300万キロワットになる見通しだが、もう一段の事業拡大に向けて、500万キロワット程度への引き上げを視野に入れる。
(2017/7/27 05:00)
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