[ 自動車・輸送機 ]

独ダイムラー、ディーゼル生き残り模索 CEO「戦う価値ある」

(2017/7/28 05:00)

ドイツの自動車メーカー、ダイムラーは、排ガス不正など複数のスキャンダルで評判に傷がついたディーゼルに光を当てたい意向だ。不正疑惑に対し、徹底調査を進める。

高級車ブランド「メルセデス・ベンツ」を擁するダイムラーは、利益率の高いスポーツタイプ多目的車(SUV)や大型セダンなどのほか、トラックやバン、バスにもディーゼルエンジンを搭載。このためディーゼル技術の強化に意欲的だ。ディーゼルに依存する一方で、厳しくなる環境基準に対応するためエコカーの価格低下や車種拡大へも投資している。

ディーター・ツェッチェ最高経営責任者(CEO、写真)は26日、「ディーゼルのため闘う価値がある」と表明。ドイツの自動車大手数社が数十年にわたり談合していたとの疑惑が浮上して以来、同CEOが公の場でコメントするのは初めて。自動車産業を直撃する一連の悪材料を嘆きつつ、疑惑に直接触れることはほぼなかった。

同CEOは記者団との電話会議で、「自動車業界が現在見出しをにぎわせている。良くないニュースでだ」とし、「多くの人が事態の明確化を求めていることは承知しているが、臆測にはコメントできない」と付け加えた。(ブルームバーグ)

(2017/7/28 05:00)

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