[ 機械 ]
(2017/8/7 05:00)
日精樹脂工業は、民事再生中のホンマ・マシナリー(大阪市淀川区、本間義朗社長、06・6309・8881)の事業を承継する。8月中旬に100%出資子会社「日精ホンママシナリー」を設立し、10月2日に事業を引き受ける予定。譲受額は非公表。日精樹脂工業によると事業承継には裁判所の許可が必要で、9月末に許可が出た後詳細を説明するとしている。
ホンマ・マシナリーは大型、超大型数値制御(NC)工作機械の設計開発や製造が主力。2017年4月期売上高は11億6300万円。
11年に中国とインドの企業に対する債権回収が難航して資金繰りが悪化し、4月27日付で大阪地方裁判所へ民事再生手続き開始を申し立てた。
日精樹脂工業は射出成形機の製造販売が主業務。同社の荻原英俊専務によると、ホンマ・マシナリーとの関係について、同社製機械の購入実績があるとしている。具体的な支援の内容や両社のシナジー創出策については、裁判所の許可が出た後に明らかにするという。
ホンマ・マシナリーは5月に開いた債権者説明会で、本社工場を閉鎖し明石事業所(兵庫県明石市)へ製造部門などを移す計画を立てている。こうした再建策は継続する。
(2017/8/7 05:00)