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[ 科学技術・大学 ]
(2017/8/6 12:00)
溶液中で非常に小さな立方体が自在に連結して一つの構造体を作り、折り紙のようにその形を変えながら生きた酵母細胞を取り囲んで移動、別の場所で放出する。そんな「マイクロボット(微小ロボット)」のプロトタイプを、米ノースカロライナ州立大学とデューク大学などの研究チームが開発した。(下記の関連リンクに動画)
立方体の制御には磁場を活用。一辺が10マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の大きさのポリマー製の立方体を作り、その一つの面だけにコバルト薄膜をコーティングした。
そこに外部から磁場を変化させたり重ね合わせたり制御することで、コバルト薄膜が反応。溶液中で複数の立方体が連結し、思い通りの配列を取れることを実証した。ゆくゆくは細胞レベルの診断や薬物輸送、生体プローブ、マイクロ手術などに役立つと見ている。
詳細は米オンライン科学誌サイエンス・アドバンシーズに4日掲載された。
(2017/8/6 12:00)