[ 中小・ベンチャー ]

湖北工業、ファイバーレーザー用の多角形状プリフォームを開発

(2017/8/8 05:00)

  • 外形が多角形(左)と内部孔が多角形の石英プリフォーム(湖北工業提供)

【大津】湖北工業(滋賀県長浜市、石井太社長、0749・85・3211)は、レーザーの高出力・高品質化など加工に最適な波長を作り出せる多角形状のファイバーレーザー用石英プリフォームを開発した。独自製法で生産し、今秋に本格販売する。ファイバーレーザーの増幅媒体に活用する特殊光ファイバーの母材として使う。一般的には円筒形状だが、レーザー加工などの品質向上に必要な高出力化や光の伝搬性向上には多角形が有利とされる。

湖北工業は石英粉末に水や分散剤などを混合したスラリーを金型に流し込み、乾燥させた後、焼結するスラリーキャスト法を独自開発した。プリフォームの多角形化とともに、従来の気相軸付け法(VAD法)などに比べて、低コスト化や生産効率および歩留まりの向上を実現した。

ファイバーレーザーは高品質な加工用途で日本でも活用が進みつつあり、従来の固体レーザーや炭酸ガスレーザーからの置き換えも想定される。メンテナンスも容易。用途は産業機器に加え、新たに分析や手術、検査など医療分野へも普及する見通しだ。

同社は石英プリフォームの開発に続き、レーザーの励起に重要な役割を果たす希土類を添加したコア材料の研究にも着手していく。

(2017/8/8 05:00)

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