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[ 建設・住宅・生活 ]
(2017/8/10 05:00)
京都大学防災研究所の川瀬博教授らと大阪府木材連合会(大阪市西区)は9日、総2階木造建築を用い、間伐材による耐震補強工事「壁柱」の実証実験を、京大宇治キャンパス(京都府宇治市)で行った。間伐材の角材9本を連結し、角材間の“ずれ”で地震の衝撃を逃がす。部屋の4方向の柱に隣接し施工し、複数回の地震でも自重による倒壊を防げる。実験では2階の筋交いが破損後も、壁柱のある1階は安全な構造を維持した。
実験は6畳一間相当の2・7×3・6メートルの広さで、高さ3メートルの部屋の2階建てで実施した。震度7相当の横揺れ発生後、1階部分の「壁柱」が2階の重みがあっても効果を維持することを確認。
同工法は部屋の4方向の柱にかかる力を軽減し構造を維持するため、施工した部屋に避難し安全を確保できる。資金不足で住宅の耐震工事ができない人が多いため、川瀬教授は「1部屋でも効果があり、低コスト導入できる」と普及を進める。
(2017/8/10 05:00)
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