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SL「大樹」出発進行−東武鉄道、58年ぶり

(2017/8/11 05:00)

東武鉄道は10日、栃木県日光市の鬼怒川沿いを走る鬼怒川線で、蒸気機関車(SL)が引っ張る列車「大樹」の運転を始めた(写真)。鬼怒川エリアをSLが走るのは58年ぶり。土曜日や休日を中心に、下今市―鬼怒川温泉間を1日3往復する予定だ。

東武鉄道は日光・鬼怒川エリアの活性化に加え、同線に乗り入れる列車を通じた福島県などの観光客増につなげ、東北復興の一助にしたい考えだ。

出発式典で同社の根津嘉澄社長は「復活に協力いただいた各社の鉄道員魂を継承するのが私どもの責務」とあいさつ。吉野正芳復興相は「日光市や東北の観光地の魅力が高まることを期待する」と話した。12時20分ごろ、一番列車は汽笛を響かせ、下今市駅を出発した。

大樹は、北海道を走っていたC11形という小型SLが、約200人を乗せる客車をけん引。カーブや急勾配の多い鬼怒川線を走るため、ディーゼル機関車が後押しする。終点でSLの向きを変える転車台も設置された。

天候に恵まれれば、車窓から男体山などの山並みが見えるという。

(2017/8/11 05:00)

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