[ 政治・経済 ]
(2017/8/15 07:00)
(ブルームバーグ):米製薬会社メルクのケン・フレージャー最高経営責任者(CEO)は14日、米国の指導者らは憎悪や偏見、特定の集団による至上主義を拒絶し、米国が礎とする価値観を尊重しなければならないと主張し、企業幹部で構成する大統領製造業諮問委員会の委員を辞任した。
同氏の辞任から間もなく、トランプ大統領はツイッターで同CEOを批判した。
週末にバージニア州シャーロッツビルで起きた白人至上主義者らと反対派による衝突を巡り、トランプ大統領は白人至上主義者を名指しで非難しなかったとして批判されている。こうした状況を受けてフレージャーCEOは、「個人的な良心の問題として、私は不寛容と過激主義に対して毅然(きぜん)とした態度を取る責任を感じている」と述べた。
この発表から1時間もたたずに、トランプ大統領はツイッター上で同CEOを批判。「メルクのケン・フレージャーは大統領の製造業諮問委員会を辞任した。薬のぼったくり価格を引き下げるための時間が増えるだろう!」と投稿した。
原題: Merck CEO Quits Trump Council, Prompting Drug Price Tweet (1)(抜粋)
(2017/8/15 07:00)