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[ トピックス ]
(2017/8/23 05:00)
関西では古くから大阪・道修町(どしょうまち)(大阪市中央区)に日本を代表する製薬企業が集積。近年は再生医療や臓器移植など先端医療分野にも力を入れている。がん治療でも当初は異端とされた「免疫療法」で成果を上げた小野薬品工業など、関西の製薬企業の取り組みは活発になっている。「がん治療」に関わる関西の製薬企業や素材企業、中小企業の動きを追った。(大阪・安藤光恵、同・石宮由紀子、同・日下宗大、東大阪・村上授)
治療薬、胃がん適応
2012年6月。米国シカゴで開かれた臨床腫瘍学会の会場で、ある成果発表が注目を集めた。エビデンス(科学的根拠)が弱いとされていた免疫治療薬により、がん細胞が数カ月で消えたとする内容。その治療薬が、小野薬品工業と京都大学の本庶佑(たすく)特別教授らが開発した「オプジーボ(一般名ニボルマブ)」だ。
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(2017/8/23 05:00)
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