[ ロボット ]
(2017/8/25 05:00)
(ブルームバーグ)米国で買い物客の争奪戦を繰り広げているウォルマート・ストアーズとアマゾン・ドット・コム。今度は両社の空中戦が始まる。
ウォルマートは飛行船を使った配送システムの特許を米国で申請した。空飛ぶ倉庫からドローンが顧客の自宅まで荷物を運ぶ仕組みだ。飛行船は地上500-1000フィート(約152-305メートル)を、自動運転もしくは遠隔操作で飛ぶという。アマゾンは似たようなシステムで2016年4月に特許を取得している。
アマゾンとウォルマートは互いの得意分野を侵食し始めている。アマゾンは実店舗を展開し、自然食品スーパーマーケットチェーンを運営するホールフーズ・マーケットを137億ドル(約1兆5000億円)で買収することで合意。対するウォルマートは買収を通じて電子商取引を強化している。
サンフォード・C・バーンスタインのアナリスト、ブランドン・ フレッチャー氏は「大都市での交通渋滞や農村部の移動距離という大きな課題は、空飛ぶ倉庫が解決の助けになる可能性がある。可動式倉庫というのは本当に素晴らしいアイデアで、流通においてこうした柔軟性があれば、需要が大きく変化した場合でも効率良く対応できるだろう」と述べた。
ウォルマートはここ数年、特許申請を積極的に行っており、その多くがウェブ開発と買い物の移動負担を軽減する技術に関するもの。店内の倉庫から売り場に商品を運ぶ店内ドローンの特許も申請している。
(2017/8/25 05:00)