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[ 科学技術・大学 ]
(2017/8/28 05:00)
京都大学は、同大の原子炉実験所(大阪府熊取町)に設置している出力5000キロワットの研究用原子炉「KUR」(写真)を29日に再稼働する。2014年5月に運転を停止して以来、約3年ぶりの運転再開となる。これで国内の大学が持つ3基の研究用原子炉が全て運転する。研究や人材育成の活性化などが期待される。
再稼働後は、同大をはじめ他大学や研究機関による研究を年間200件以上行う。
具体的には、試料に中性子を照射して元素の分析などを行う「放射化分析」や、物質内の様子を調べる「中性子ラジオグラフィ」、放射性物質を使った実験などに使われる「短寿命RI」(放射性同位元素)の製造などを実施。がん治療法の一つ「ホウ素中性子捕捉療法」による医療照射にも活用する。
同実験所の川端祐司所長は「安定・確実な利用運転による、研究・教育への着実な貢献を果たしていきたい」としている。
(2017/8/28 05:00)
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