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[ 科学技術・大学 ]
(2017/8/28 05:00)
情報通信研究機構の成瀬誠主任研究員らは、半導体レーザー信号の乱雑さを利用して1ナノ秒(ナノは10億分の1)で機械学習の一種である強化学習をする手法を開発した。強化学習は人工知能(AI)の重要な要素技術。高速化によって分散システムの計算資源割り当てのほか、金融とITの融合したフィンテックなどの超高速取引への応用が期待される。
半導体レーザーの発振が乱雑なカオス状態になる「レーザーカオス」という物理現象を利用。1秒当たり1000億個の乱雑な信号を取り出せ、強化学習の速度が向上した。
2台のスロットマシンから当たり確率の高い台を選ぶ学習問題に適応したところ、約1ナノ秒で学習できた。
従来、乱数を得るにはコンピューターが乱数計算するための時間が必要だった。物理現象を利用すると超高速学習が可能になる。
(2017/8/28 05:00)
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