２０１８概算要求／国交省、インフラ維持・管理－ＡＩで損傷を特定

国土交通省はインフラの維持・管理で、人工知能（ＡＩ）を使った手法を検討する方針を固めた。橋や道路、トンネルの画像データなどから、ＡＩで損傷を特定・評価する手法などでの活用を想定する。インフラの老朽化が進む中、維持・管理業務の効率化が重要な課題。必要経費を２０１８年度予算概算要求に盛り込む。

国交省は橋やトンネルなどの点検で使うインフラロボットの実用化をにらみ、現場での試行的導入を進めている。次の段階として、インフラロボなどが点検で集めたデータを効率的に処理するため、ＡＩを生かす手法を検討する。

例えば、インフラロボや飛行ロボット（ドローン）などが橋や道路、トンネルなどの画像データを撮影。ＡＩが大量の画像データから、ひび割れなどの損傷部分を素早く特定する手法などが考えられる。

国交省は、ＡＩが点検業務で信頼性を確保して、活用できるかどうか評価する考え。ＡＩが損傷部分を特定するには、...