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鉄道総研、電車“空転”を早期検知−発生後の急加速抑制

(2017/9/1 05:00)

  • 電車の新たな空転制御方法による効果(鉄道総研提供)

鉄道総合技術研究所(鉄道総研)は、雨天時などに車輪が滑ることで起きる電車の“空転”を早期に検知する技術を開発した。電動機の電流情報を使い、従来の回転速度の変化を用いる方法よりも1秒程度早く空転を検知可能。空転から回復時の急加速も抑えられる。三菱電機の車両用電機品に機能を搭載し、JR西日本の「323系」で実用化した。

二つの電動機を一つの電力変換装置で制御する“1C2M方式”の電車に適用する。空転は進行方向の前方から始まることが多い。空転による負荷低下に伴って減少する電流値の変化を見て、空転の兆候を把握する。

加速力が低下する前に制御できるため、空転時の平均加速度が5%超向上。空転回復時の急加速で起きる前後方向の振動が従来比4割以上抑えられる。

(2017/9/1 05:00)

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