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[ エレクトロニクス ]
(2017/9/1 05:00)
シャープは31日、フルハイビジョン(FHD)の16倍の解像度を持つ「8K」液晶テレビを公開した。10月に中国で発売する。8K用入力端子を搭載した民生用8Kテレビを製品化するのは世界初。西山博一取締役は「2020年に向け、8K市場拡大の起爆剤としたい」と意気込んだ。
台湾・鴻海精密工業と連携し、日本、台湾、欧州にも投入する。今後は「8K技術を医療や教育にも活用する」(西山取締役)方針だ。
有機ELテレビに対抗
価格は各国・地域とも、日本円換算で100万円前後を想定する。「アクオス8K」の名称で最上位機種に位置付け、競合各社が展開する有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)テレビに対抗する。
シャープは2018年度のテレビ全体の販売目標として、16年度比約2倍の1000万台を掲げる。8Kテレビの目標は示していないが、今後サイズ展開を増やし、20年度に60型以上の大型テレビ販売の5割以上を8Kに置き換える考え。70型の8K液晶テレビは10月に中国、12月に日本、18年2月に台湾、同年3月に欧州に投入する予定。
国内の8Kは18年12月まで実用放送が始まらないため、今回の8Kテレビは海外含め8K放送用受信機を搭載していない。放送中のFHD放送を受信し、8Kパネル用に高精細処理して表示する。
(2017/9/1 05:00)