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[ 科学技術・大学 ]
(2017/9/6 05:00)
氷点下でも液体のまま凍らない「過冷却水」が、温度が下がるにつれて粘度が高まり、どろどろになる仕組みを大阪大学の金鋼准教授らの研究チームがコンピューターのシミュレーションで明らかにした。論文は米科学誌サイエンス・アドバンシーズ(電子版)に掲載された。
研究チームによると、不純物のない水(純水)とガラスは分子構造が似ており、「純水を冷やすとガラスになるのか」という議論がある。今回の発見は、議論に終止符を打つ可能性があるという。
常温の水は、分子同士が比較的簡単に結合と切断を繰り返している。研究チームは純水を氷点下80度Cまで冷やした過冷却状態をコンピューター上で再現。分子の結合に硬い部分と柔らかい部分があり、固体と液体の中間的な性質を持っていることを突き止めた。
硬い部分の結合が間欠的に切れる現象も確認した。一般的な液体と異なり、「高い粘度の中でも流動する」というガラス状物質の特性を解き明かすのに役立つという。
(2017/9/6 05:00)
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