[ 金融・商況 ]

日生、内勤者の定年延長検討−21年度65歳、現役と同様の職務に

(2017/9/6 05:00)

日本生命保険は事務などを担う内務職員の定年を、2021年度に現在の60歳から65歳へと延長する検討を始めた。現在は希望者全員を65歳まで再雇用する制度を導入しているが、職務内容は定型的な事務・営業補助などにとどまり、給与も定年前を大きく下回っている。

定年延長することで現役社員と同様の職務配置が可能になる。給与もある程度引き上げる方針。

政府は年金支給開始年齢の引き上げに伴い、希望者全員を65歳以上まで再雇用するよう企業に要求している。日本生命はこの動きに呼応し定年延長の検討に入った。

今回の定年延長の対象者は内務職員約1万5000人と見込む。現在は労働組合に方針を提示した段階で、今後労働条件について労使で協議する。65歳以上でも勤務可能な制度についても労使で検討していく。

約5万人の営業職員については、既に定年を65歳まで延長できる制度を整備。現在約8500人が60歳以上で活躍している。

そのほかの大手生保では、明治安田生命保険が19年4月をめどに全職員の65歳定年導入を決定している。

(2017/9/6 05:00)

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