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[ 科学技術・大学 ]
(2017/9/7 05:00)
【那覇】琉球大学医学部は、沖縄県内における脂肪幹細胞のストック事業の構築に向けた研究開発を始めた。脂肪幹細胞の抽出や長距離輸送のほか、冷凍保存、品質評価の技術を確立、開発する。2020年までに100検体を集める。国立成育医療研究センターと産業技術総合研究所、セルソース(東京都港区)、トロピカルテクノプラス(沖縄県うるま市)の5者で実施する。
脂肪幹細胞は安全に十分な量を採取しやすいとされる。検体をより多く収集、分析することで個人差を背景としたデータを体系化する方針。体系化により、他家細胞(他人の幹細胞)を使った再生医療における患者に適した細胞の提供や創薬研究に活用できる。
琉球大は学内で脂肪の採取から幹細胞抽出、培養まで可能な設備を持つ。患者本人の脂肪幹細胞を培養、移植する臨床研究に取り組んでいる。
(2017/9/7 05:00)