インタビュー／パンパシフィック・カッパー社長の三浦章氏「銅精鉱の処理能力増強」

チリ銅山の安定操業急ぐ

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銅製錬国内最大手のパンパシフィック・カッパー（ＰＰＣ、東京都千代田区）は銅の需要拡大を見据え、国内外で競争力強化に取り組む。国内では佐賀関製錬所（大分市）で銅の原料となる銅精鉱の処理能力を段階的に拡大する方針。海外ではチリのカセロネス銅鉱山の操業安定化を急ぐ。６月２７日付で就任した三浦章社長に今後の事業戦略を聞いた。

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―社長就任の前はチリに赴任していました。カセロネス鉱山の操業状況は。

「５月中旬に大雪と強風による停電の影響で約２０日間操業が止まり、２０１７年度上期（４―９月）の生産は大きく落ち込んだ。現在も（濃縮や脱水などの）下工程の手直しを進めており、９月中にはほぼ完了する」

―１７年度下期（１０月―１８年３月）の生産と、その先のフル操業の見通しは。

「１６年度下期は計画に対...