[ ICT ]
(2017/10/4 05:00)
NTTドコモは、法人向けIoT(モノのインターネット)通信機器の消費電力を低減する通信技術「eDRX」について、都内のネットワークとの対応を始めた。併せてIoT機器に挿し込むSIMカード「低消費電力UIM」を年内に提供する。同技術と組み合わせることで、消費電力を従来より約10分の1に低減できる。
eDRXはIoT向け通信技術の一つ。水道メーターなど頻繁に通信する必要がない用途に対応する。機器と基地局との通信間隔を長くすることで消費電力を減らす。LTE標準規格である「Cat.1」や、今後商用化を予定している「LTE―M」「NB―IoT」との組み合わせが可能。これにより、消費電力を従来に比べて約80%低減できる。「低消費電力UIM」は通信時のみ通電する仕組みで、eDRXと合わせて用いることで、さらに従来に比べて50%の低減につながる。
山間部の耕作地や高層ビルの工事現場、住宅のガスや水道メーターなど商用電源が確保しづらい場所でも、電池駆動でIoT機器を長期間にわたって設置しやすくなる。
(2017/10/4 05:00)