[ ICT ]
(2017/10/5 05:00)
トヨタ自動車と日立製作所は4日、IoT(モノのインターネット)を活用した工場の生産効率化で協業すると発表した。日立の手がけるIoT基盤(プラットフォーム)をトヨタの車両工場やエンジン工場に導入して、生産効率を高める。まず10月から2018年3月までの約半年間、トヨタの2工場で実証を行い、将来は他の工場への展開を検討する。
スポーツ多目的車(SUV)などの車両工場である高岡工場(愛知県豊田市)とエンジンなどの上郷工場(同)をモデル工場とし、日立のIoT基盤「ルマーダ」を活用した高効率な生産システムを構築する。
具体的には機械加工や鋳造、塗装、組み立てなど全工程の設備をIoT基盤に接続し、生産データを収集・分析。設備故障の防止など保全業務の効率化につなげる。複数工程にまたがるデータを分析し、工場全体の「見える化」を進める。
日立の「ルマーダ」はこれまで自動車部品や工作機械、空調機器の工場で導入実績がある。完成車メーカーの採用はトヨタが初めてという。
(2017/10/5 05:00)