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[ 化学・金属・繊維 ]
(2017/10/12 05:00)
スリーエムジャパン(東京都品川区、スティーブン・ヴァンダー・ロウ社長、03・6409・3800)は、日本市場向けに機能性と快適性を高めたハーネス型の安全帯とランヤード(命綱)を開発した。高所作業で相次ぐ墜落・転落事故を減らすため、厚生労働省がハーネス型を安全帯の規格に追加した。これを追い風に、国内で普及している胴ベルト型からの切り替え需要を取り込む。
8月に発売した安全帯に続き、11月に命綱を発売する。ハーネス型の安全帯は胴ベルト型に比べ、墜落・転落時に自然な姿勢を保てる。また身体への圧迫が少ないため、内臓の損傷を低減できるという。実勢価格は仕様違いの2種類で安全帯が2万7000円と2万9000円、命綱が1万6000円と2万2000円。
米3Mの安全帯・命綱は国内では重い、かさばる、作業しにくいなど不評だった。こうした意見を踏まえて、日本市場に沿った設計に変更した。安全帯は柔らかいベルトの採用やサイドを縫い付けないなど工夫を凝らし、装着感を向上。命綱も部材を見直すことで重さを従来比半分の1・1キログラムとしたほか、伸縮式にして使い勝手を高めた。
民間調査会社によると、国内の墜落防止用製品市場は足元で130億円規模。このうち胴ベルト型安全帯は93億円、フルハーネス型は7億円とされる。
スリーエムジャパン安全衛生製品事業部の浅野剛事業部長は「政府の後押しでハーネス型は大きな伸びが期待できる。20年ごろには胴ベルト型と逆転するのでは」と見ている。
(2017/10/12 05:00)
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