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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/10/16 05:00)
テイ・エステックは走行状況に合わせて形や高さを自動で調整する2輪車用シート「スマートシート」を開発した。速度を検知してシートがふくらんだり、しぼんだりする仕組みで、昇降時はシート全体が30ミリメートル下がる。足が地面に付きにくいといったライダーの悩みを想定し、中―大型車種への搭載を想定して開発した。実売車種に搭載して需要喚起につなげたい考え。
スマートシートはシートの中に複数の空気袋やポンプなどを搭載する。速さなどを検知して、ポンプが空気を袋に送って膨らませたり、逆に空気を減らしてしぼませたりする。速度が上がっているときは、シートがライダーの臀部(でんぶ)を支えるように変形して、より走りやすくする。
昇降時はシート全体がおよそ30ミリメートル下がって乗り降りしやすくする。バイクのシートの高さは基本的に調整できない。中大型2輪のシート高は780ミリ―810ミリメートルで、身長170センチメートルの人がまたぐとつま先立ちになる高さだという。
日本自動車工業会の15年度「二輪車市場動向調査」によると、2輪車ユーザーの年齢構成は50―70代以上の、いわゆるリターンライダーが全体の6割以上を占める。「リターンライダーを中心により乗りやすいバイクがほしいとのニーズが寄せられ、開発を決めた」(担当者)。今後は実売車種への搭載を目指し、バイクメーカーへ訴求する考えだ。
シートは27日に開幕する「第45回東京モーターショー」で公開する。800ccクラスの実車に装着して、仮想現実(VR)技術を用いた走行体験ができるようにする。同社は自動車や2輪用シートを開発、生産し、乗り心地や安全性の向上、環境対応などに取り組む。
(2017/10/16 05:00)
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