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[ 中小・ベンチャー ]
(2017/10/17 05:00)
【福岡】丸久(福岡県志免町、松下健三社長、092・936・0900)は、アルミニウムと鉄などの金属を溶接した接合部材を開発、受注を始めた。組み木細工などで使われる嵌合(かんごう)と溶接を組み合わせて作る。比較的製造コストが安いのが特徴。造船のほかバスやトラックなどの輸送機、半導体製造装置などでの採用を目指す。
名称は異種金属嵌合継ぎ手「アルスティールジョイント」。共同で特許を取得した沖新船舶工業(長崎県佐世保市)が製造する。船舶は軽量化のためのアルミ使用が増えており、ドアや部屋の間仕切り部分での採用を見込む。既に大手造船所から問い合わせがあるという。
当面は年間10億円の売り上げが目標。将来はアルスティールジョイントの製造と販売を担う新会社の設立を検討する。異種金属の接合材にはクラッド材がある。製造法の一つである爆発圧着法は製造コストがかかり、製造場所に制約がある。
丸久は非鉄金属商社でアルミニウムやステンレスは商品。2016年12月期の売上高約75億円。松下社長は「材料問屋は競争が激しい。じっとせず事業領域を拡大する必要がある」と話している。
(2017/10/17 05:00)