- トップ
- 科学技術・大学ニュース
- 記事詳細
[ 科学技術・大学 ]
(2017/10/20 05:00)
【名古屋】名古屋大学ナショナルコンポジットセンターと新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)などは、熱可塑性の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を用いた自動車用シャシー(写真)の製作技術を確立した。炭素繊維とナイロンの押し出し素材を1秒でプレス成形する。2022年をめどに年間約10万台の量産車での実用化を目指す。熱硬化性CFRPは自動車や航空機で採用されているが、熱可塑性CFRPでのシャシー製作は世界初だという。
素材温度やプレスの圧力、速度などの加工条件を整え、熱硬化性の約6分の1の速さで成形できる。熱可塑性樹脂は融着で接合できるため、超音波で融着する技術を確立、成形した部材同士を組み立てられる。
鉄に比べ40%、アルミニウムに比べ10%軽量化でき、自動車の燃費向上に貢献する。実用化ではまず座席やトランクの床材など深絞り成形品を見込む。
(2017/10/20 05:00)
科学技術・大学のニュース一覧
- 物材機構、白金フリー排ガス触媒−小型車エンジンに提案(17/10/20)
- 川崎市産業振興財団など、効率よく脳内に投薬 血液脳関門通過ナノマシン(17/10/20)
- 超小型衛星が拓く・宇宙開発(27)東京大学教授・中須賀真一氏(17/10/20)
- デンソー先端技研など、高性能磁石物質を開発−高温でも磁力維持(17/10/20)
- 名大、最高感度を実現 電気計測システム開発(17/10/20)
- NEDOなど、車用シャシー製作技術 熱可塑性CFRPで世界初(17/10/20)
- 豊橋技科大、武蔵精密と包括連携協定(17/10/20)
- 東京電機大学経営同友会、来月13日に講演会(17/10/20)
- 経営ひと言/早稲田大学・柴田重信教授「健康増進に」(17/10/20)