[ 機械 ]
(2017/10/25 05:00)
【名古屋】中部電力は24日、冷却時間を最短1分に縮めた鋳物用急速冷却装置「HDブラストクーラー」を豊電子工業(愛知県刈谷市)、直本工業(大阪市天王寺区)と共同開発したと発表した。ミストと高圧エアによる冷却で鋳造後の鋳物製品を割れなく短時間で冷やす。
豊電子工業と直本工業が2018年1月に発売する。価格は440万円(消費税抜き)。1個単位で冷却でき、少量多品種生産を行う自動車用鋳物部品メーカー中心に年間50台の販売を見込む。
同装置はミストの水滴を高圧エアで鋳物に押しつける方式で急速冷却を実現した。重量0・1キロ―10キログラムの鉄の鋳物を1分程度で900度Cから50度C程度に冷やす。ミスト量制御で乾燥不要にできるモードもある。従来主流の自然放熱やファンによる風冷は数時間かかる。水冷は割れが発生することがあるのが課題だった。
(2017/10/25 05:00)